SakSak #5 吉田 裕亮
SakSak #5 吉田 裕亮
ルドヴィコ療法的診断「カルテをとる」|治療
ルドヴィコ療法というのは映画「時じかけのオレンジ」で行われた人体実験です。身体を拘束され、眼球を見開き固定された状態で残酷な映像を見ることで被験者の社会的復帰を目指した療法です。そのルドヴィコ療法をモデルにした診断を行いカルテを作成します。
日時:2018年9月29日(土)
開場:18:30 開演:19:00
入場料:1.600円(ワンドリンク付)
場所:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
企画:野本 直輝
吉田 裕亮 Hiroaki YOSHIDA
1994年群馬県生まれ。主な発表に、2017 引込線2017(旧所沢市立第2学校給食センター/埼玉)2017 ステューデントアートマラソン vol.13(blanclass/神奈川)など。
HP http://yosidahiroaki.tumblr.com
blanClass+column
9月29日(土)★シリーズ SakSak #5 吉田 裕亮[ルドヴィコ療法的診断「カルテをとる」]
http://d.hatena.ne.jp/blanClass/20180924/1537764071
今週の土曜日はSakSak#5、ゲストに吉田裕亮さんを迎えます。
吉田くんは、去年の夏に所沢で行われた引込線で、blanClassから参加したアーティストの一人。そのあと、ステューデントアートマラソンにも参加して、blanClassでは少し顔なじみの人、だと思う。
彼の作品では、人の身体を、他の人の意思やその指示で、実験的に動かすパフォーマンスやインスタレーションが展開される。
どんな様子かというと、スマホがセットされたVRゴーグルを装着した人物に対して、吉田くんがそのスマホにテキストを送り、その人物の身体を動かすための指示を出す。ゴーグルをつけた人は、なるべくその指示に忠実に自分の身体を動かしてみる。
その実践では、一見すると支配的で暴力的な関係性を構築しているかのような、不気味な側面があるのだけれど、 実際は、言葉で言うほどうまくいかなくて、むしろ自分たちの中にある言葉に結びついた身体の動的イメージと、実際の身体動作とのちぐはぐさみたいなものが露わにされるような展開に、いつのまにか転がっていってしまう。
今回のイベントタイトルにあるルドヴィコ療法は、映画「時計じかけのオレンジ」の中で行われる人体実験のこと。これは、被験者に対してある特定の場面の映像だけを繰り返し見せ続けたり、同じ音楽を聞かせ続けたりすることで、ある種のトラウマ的な体験を植え付けるためのもの。
イベント当日は、どこまでその拘束性が再現されるのかは未知数で、少し不安ではあるのだけれど、先日収録したblanClass放送室では、参加者にとってのセラピー体験のようなことが起こりそうだとか、「健康」な状態について考えてみる機会になるかもしれない、といった話をしてくれた。
こう動くと思っていたら、全く違う動きだった、というようにたぶん今回も、言葉で言うほどそっくりそのままのことが起こるような展開にはならないかもしれない。
ぜひその場に来て、実証実験のプロセスを一緒に楽しんでみてほしい。
野本直輝
2018/9/20/吉田裕亮/blanClass放送室
[操作を伴う]3本の右腕を操作する/2018/実験記録映像
[操作を伴う]3本の腕と2本の指を操作する/2018/実験室、インスタレーション
ポートレート
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